志を抱く美しさの価値、美しい価値を分かち合う社会
アモーレパシフィック財団は、創業者の粧源 徐盛煥(ソ・ソンファン)会長の意として1973年に設立された学術研究財団です。
美しさの価値を思惟する「アジアの美」プロジェクトと、実験的な新進研究者を発掘・支援する「女性と文化」支援事業を通じて学術研究の裾野を広げ、活性化させようとしています。また、開城商人や茶文化研究など社会的・学術的価値のある研究に絶えずスポットライトを当てています。
研究支援を通じて蓄積された優れた研究成果をより多くの人と共有し、新しい洞察と美しさの価値を共有する社会を目指しています。
◆書籍出版支援活動
『美、その不滅の物語――韓国・中国に美しき伝説を訪ねて』
ユ・ガンハ(柳江夏) 著、水谷幸恵、渡辺麻土香、宗実麻美、山田智子、山口裕美子 訳
2020年6月刊、本体2000円+税
美しさとは何か?
時代により人によってとらえ方はさまざまだが、誰もが望み、追及するのもまた事実である。
美しいものを愛でる感情は老若男女、誰もが持っている。
西欧的な美の基準があふれる現代だが、果たしていにしえの人にとって美とは、どのようなものだったのか。
本書では、韓国と中国の説話から、人々がどのような美を追い求めてきたのかを探求する。
『日・中・韓伝統インテリア――四合院、書院造、班家韓屋の装飾と美』
パク・ソンヒ(朴善姫) 著、吉川凪 訳
2020年6月刊、本体2200円+税
似ているようで似ていない 似ていないようで似てる
東アジア三カ国の伝統インテリア装飾
その中に込められた美を探る
【韓国】
空(くう)と疎通のヒューマンスケール――班家韓屋
実用性を重んじ人間愛を芸術的に表現する調和の美
【中国】
中国文化の結晶――四合院
半開放的な空間に装飾を生かす卓越した造形美
【日本】
抑制と観照の緊張美――書院造
人間本来の感性を抑制し縮約して表す倹約の表現美