
1972年の朴正熙・維新体制から87年6月抗争までの約15年にわたる韓国民主化の時代を、韓国のジャーナリズムはどのように伝え、闘ってきたのか。韓国国民が民主化を手にするまでの学生、市民、マスコミの「連帯」の姿とは。また日本のマスメディアは隣国の闘いをどのように報道してきたのか。
雑誌『世界』(岩波書店)に73年から88年まで、“T・K生”の筆名で韓国内の政治・民主化運動の情勢をレポートしつづけ、韓国国外から民主化運動を支えた著者が、『世界』連載「韓国からの通信」、韓国全国紙『東亜日報』、日本の『朝日新聞』の3誌紙を再読・整理し直し、これからの日韓連帯、東アジアの連帯のあり方を展望する。