
じりじりと暑い夏の盛り、すっかり熟れたすいかがぱかっと割れたら、そう、すいかのプールびらき。はじめにおじいさんがやってきて、巨大なすいかにハシゴをかけ、たねをどけるとずぶずぶずぶ……と、果肉に体をしずめます。「うーむ、きもちいい」
やがて近所の子どもたちが、浮き輪を持って集まってきます。さっくさっくとすいかを踏みしめ、大きな葉っぱから飛び降りたり、果肉のかたまりをぶつけあったり。あざやかな果汁のプールでぱしゃぱしゃぱしゃ……。大はしゃぎの一日の幕開けです。
子どもの頃に空想したようなことを、なんとも楽しそうに描いた作品。第11回「MOE絵本屋さん大賞」でベスト絵本30に選ばれました。