
人魚と巫女の美しい愛の物語。島の人々のために奉仕する巫女のマリと、島の人々を見守る存在である人魚のスアは、恋に落ちる度にそれぞれ灰と泡になって消えてしまいそうになる。二人の主人公が互いの隣に少しでも長くいられるよう努力する過程を通して、幸せの源泉であり不幸の根源、破滅の原因、変化の契機にもなる「愛」のさまざまな表情を見ることができる。
「人魚姫」をモチーフにしたクィアロマンスながら、現代社会で女性たちが直面する問題をつまみ入れ多様な面白さと意味を付与した作品になっている。
【著者紹介】
キム・チョンギュル(김청귤):とても長い間、楽しく幸福に文章を書き続けたい人間。著書に短編集『海底都市タコヤキ』『ミッドナイトレッドカーペット』、中編小説『除湿器ダイエット』『チョコゾンビ』などがある。