
詩人のユン・ジュンホが文を書き、ヤン・サンヨン画伯が東洋画風の絵で仕上げた絵本。タイトルの石網は石防簾(ソッパンニョム)と呼ばれる漁法のこと。海中に石を積み上げて、満潮時に入り込んだ魚を干潮時に捕まえる。干潮と満潮の潮差が大きい西海(ソヘ)で伝統的に伝わっている。『石網』を通して世界に伝えたいメッセージは簡単明瞭、「分け合う命、平和な暮らし」。
「石防簾とはね、やって来たものだけを食べることなんだよ。欲を出さずに、海と分け合って食べるということなんだ。海と石防簾と町の人たちとだよ」
【著者紹介】
文、ユン・ジュンホ(윤중호、1956~2004)、詩人。詩集に『母屋に降る雨』『金剛【クムガン】にて』『故郷の道』、散文集に『のんびり暮らす人々』がある。児童書として童話『トゥレは遅刻大将』、絵本『柿の花村の子どもたち』がある。
絵、ヤン・サンヨン(양상용)
1963年、全羅南道和順生まれ。弘益大学で東洋画を学ぶ。絵本『風の子』『さつまいもはおいしい』など、童話『かわいいお姉さん』『こわい学校、こわい子どもたち』など、多くの児童書の絵を描いてきた。また、自宅周辺の川や山での娘との自然観察を題材にした『パパとわたしと』シリーズを出版した。