
今日の韓国社会に影を落とす深刻な不平等構造。本書では「米、災害、国家」の3つのキーワードを中心に「韓国社会の不平等構造と競争、比較の文化はどのように生まれ形成されていったか」という問いに対して、深く踏み込んだ歴史的分析を試みる。
朝鮮半島で古代国家が形成される時期からコロナパンデミックに至るまでの不平等構造の進化を追跡。「稲作システム」の普及によって韓国社会に不平等構造が作られた過程を、資料とデーター分析に基づき解明していく。
若者の失業や学閥主義、女性差別など現代の韓国社会が抱える問題が、稲作システムの遺産と密接に結びついていることを解き明かし、問題解決のヒントを与えてくれる。
【著者紹介】李哲承(イ・チョルスン/이철승)。西江大学社会学科教授。福祉国家、労働市場、資産不平等に関する研究をしている。ノースカロライナ大学で福祉国家と不平等に関する論文により博士号を取得。シカゴ大学で終身(テニュア)教授として2017年まで勤めながら、『American Journal of Sociology』の副編集長も務める。2011年と2012年には、全米社会学協会の不平等と社会移動、政治社会学、発展社会学、労働社会学の分野で、最優秀および優秀論文賞を受賞。著書に『不平等の世代』、『When Solidarity Works』(Cambridge University Press、 2016)などがある。