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参加出版社
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안온북스

アノンブックスは誰も出合ったことのない新しい文学を発掘し、読者へ穏やかな時間と斬新な読書感覚を提供することを目指しています。若い作家と呼吸を合わせながら素晴らしい本をつくり、読者層を広げたいと考えており、エッセイや小説など、文学を中心に人文、芸術などの分野においても着実に実績を伸ばしてきました。

代表作に、キム・ホンビのエッセイ集『多情所感』(邦題『多情所感 やさしさが置き去りにされた時代に』小山内園子訳、白水社)、イム・ジウンのエッセイ集『推察のかけら』、チョン・セランの短編集『アラの小説』、ク・ビョンモの短編集『ロレム・イプサムの本』、イ・ユリの連作小説集『素敵な場所で会いましょう』などがあります。画家アン・ソヒョンの絵画エッセイ集『ここでしばらくひと休み』、詩人チョン・ハナの作業ノート『左手の闘争』、詩人チャン・ジョンイルと文芸評論家ハン・ヨンインの書簡集『この手紙は済州島に行くのに私は行けないんです』など、新しい試みも続けるつもりです。

また、「ウェブマガジン・アノン」も運営しています。チョン・ヨンジュン、パク・ソリョンの小説と、詩人キム・ジウンのエッセイ、料理研究家アン・アラの食についてのエッセイも連載中であり、来年には単行本として出版予定です。

アノンブックスの様々な活動と実績に興味を持っていただき応援していただければ幸いです。

会社情報
안온북스(アノンブックス)
서울 마포구 월드컵로14길 28 301호(ソウル市麻浦区ワールドカップ路14ギル 28 301号)
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おすすめ書籍紹介

『素敵なところで会いましょう(좋은 곳에서 만나요)』

イ・ユリ(이유리)著
2023年7月出版
ジャンル:小説
ページ数: 296ページ

連作小説集『素敵なところで会いましょう』の5編には、自分の死を目の当たりにして初めて真正な無の世界に至る、生の最後の瞬間が込められている。一瞬のすれ違いで互いの人生が絡み合う登場人物たち。生が一つ一つ大事でないはずがないように、一つ一つの死も苛酷でないはずがない。作家は、この死の瞬間が伝える悲しみを壮絶かつ繊細に描写している。そうやって書かれた重みのある文章は、皮肉にも生気に満ち、リズム感さえ帯びていて、心に十二分に響いてくる。そうして読者は、イ・ユリの小説に惚れこんで期待する理由を再確認する。「楽しくも悲しくもない、生きることだけで精一杯の日々」(「9回目の人生」)を生きた主人公は、最後には死に直面する。そこには懐疑と虚しさが待ち受けているが、読者は希望を掬い取ることができる。

永遠でも完全でもない生の裏道に思いを馳せながら、イ・ユリの小説でしか味わえない多彩な可能性を見つけ出してほしい。

 

【著者紹介】イ・ユリ(이유리)。2020年 「京郷新聞」の新春文芸で短編小説『赤い実』が当選し、執筆活動を始める。短編集『ブロッコリー・パンチ』『すべてのものの世界』などを執筆。

『推察のかけら(헤아림의 조각들)』

イム・ジウン(임지은)著
2023年5月出版
ジャンル:エッセイ
ページ数: 252ページ 

初のエッセイ集『年中無休の愛』で力強い文章と奥ゆかしい思考が読者に好評を博した作家イム・ジウンによる2冊目のエッセイ集『推察のかけら』。

本作品でイム・ジウンは深みを増した推察を披露する。イム・ジウンにとって推察とは長く見つめることだ。長く見つめ続ける者は物事の裏面と闇に直面せざるを得ない。大好きなおばあさんとの幼い頃の記憶、ちらっとすれ違った他人やちょっとしたニュース記事まで、イム・ジウンの推察は年中無休、あらゆるものが対象となる。そうして、ついには自分自身も隅々まで推察して探り、偽善と嘘までも暴いてしまう。

イム・ジウンの推察とは、すなわち耐えることだ。くまなく探す過程を耐え抜き、最後に見つけ出すものが愛なのだ。未完成の愛、つまり愛になる可能性のかけらがイム・ジウンの文章の中で静かに輝いている。

 

【著者紹介】イム・ジウン(임지은)。1990年ソウル生まれ。エッセイ集に『年中無休の愛』『私たちが二人だったのにはそれなりの理由があるでしょう?』(共著)がある。 

 

『気になるのはあなた チョン・ソンウン対談散文集(궁금한 건 당신 – 정성은 대화 산문집)』

チョン・ソンウン(정성은)著
2023年6月出版
ジャンル:エッセイ
ページ数: 236ページ

『気になるのはあなた』は対談集でもあり、エッセイ集でもあり、魅力的な誰かのラブストーリーでもある。他人のラブストーリーを聞いていると自分の愛について考える。私の友達が、恋人が、家族が思い浮かび、自分自身の過去と現在を推察することになる。愛は互いの理解の上に成り立っている。理解しようと思ったら、知る必要があり、知るために気にかけるようになる。チョン・ソンウンはいろんなことを気にかけている。気になりすぎて、時には予想だにしない質問を投げかける。誰かとのおしゃべりがそうであるように、言葉はとんでもなく遠くに行ってしまったり、行き先も分からぬまま一歩も動けなかったりもする。しかし、作家は知っている。それが愛であることを。

この本に登場する、平凡な人々の人生とラブストーリーが現在の韓国社会を理解する上で最も重要なキーワードになるだろう。

 

【著者紹介】チョン・ソンウン(정성은)。1989年生まれ。執筆と映像の仕事をする傍ら、人々が自分自身に素直になれるよう手助けするワークショップを開催。最近、スタンドアップコメディに夢中になっていることから、「コメディグループ」をつくった。他人を笑わせるのではなく自分が笑うことを重視していて、自分が作った動画を繰り返し見て笑うことが特に好きだ。メルマガで「恥部ノート」を連載している。

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