「家女長」――、生計を担い、世界を背負う娘たちの名前だ。
大人気ニュースレターの書き手であるイ・スラによる初の長編小説。
“完全に恋に落ちてしまった。「私」から「あのひと」の世界へと入っていく、作家イ・スラ第2幕のはじまり。”(小説家 キム・チョヨプ)
「家女長」である主人公の物語。祖父が統治する家の中で生まれた女の子がすくすくと育ち、家庭を統治する。出世物語が生まれにくいこの時代に、文章を書くことで立派に生計を立てた娘が、家庭の経済権と主権を握る。家父長制が敷かれた家では決して起こることのない美しく痛快な革命が起こる。小説の中で、イ・スラは堂々と宣言する。
“かれらの家には家父長も家母長もいない。今、まさに「家女長」の時代が始まった”
※CCCメディアハウスより『29歳、今日から私が家長です。』のタイトルで2024年4月に翻訳出版
【著者紹介】
イ・スラ(이슬아):1992年、ソウル生まれ。ニュースレター「日刊イ・スラ」を発行し、出版社も運営する。エッセイ『日刊イ・スラ随筆集』『私は泣くたびにママの顔になる』『心身鍛錬』、インタビュー集『きれいな尊敬』『新しい気持ちで』『創作と冗談』など著書多数。Instagram:@sullalee