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参加出版社(韓国)
EXHIBITOR

모두의책(みんなの本)

모두의책(みんなの本)は、本を愛する人々が集まり、韓国の憲法に明記されている「出版の自由」を、誰もが実感できるかたちで実践する社会的企業型出版社です。商業性にとらわれず、小さくても大切な物語を発掘・出版しています。
スローガンは「記憶し、記録し、貢献せよ」。私たちは日常や世界を記録し、それをみんなで共有する資産に変えていきたいと考えています。地域や文章を愛するすべての人々とともに歩んでいます。
韓国も日本も、人が暮らす場所であり、互いの存在をいたわりながら生きることは同じです。私たちの本が、韓国を理解する手がかりとなり、さらに人間を理解するためのよい道具となることを願っています。

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『フェリの風花(회리바람꽃)』

著者:イ・ジェウン
刊行:2020年12月
ドキュメンタリーエッセイ、224ページ

これまで「産業戦士」と呼ばれた炭鉱夫たちの背後で、静かに日々を生きてきた炭鉱夫の妻たち、そして炭鉱で選炭作業に従事してきた女性たちの生活と労働を描いた作品です。ポリョンやサブク地域で実際に暮らした女性たちへのインタビューと取材を通して、彼女たちの声をそのままに収めたドキュメンタリー・エッセイです。
本書は〈生活〉〈愛〉〈労働〉〈風景〉〈夢〉の五章で構成され、主に1960~80年代までの炭鉱町の女性たちの暮らしと町の風景を背景にしています。炭鉱町を象徴する社宅地、炭鉱村ならではの娯楽文化や連帯意識、子どもたちの姿、商店や下宿屋、金物店、美容院など、日常の光景が飾らず正直な当事者の語りを通して描かれています。また、1980年代の労働者による闘争にも触れ、炭鉱夫とその妻たちが労働権を求めて闘った過程や、炭鉱町の人々が正義について抱くさまざまな視点も取り上げています。炭鉱町の景観や生活を客観的かつ淡々と描きながらも、感情に訴える文体で女性たちの営みを描き出しています。
詩や歌の制作で知られるペク・チャンウ氏が推薦文を寄せており、「普通の人々の特別な生活と夢を丁寧に見つめ、物語として紡ぎ出した貴重な一冊」と評しています。

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会社情報
모두의책(みんなの本)
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共 催:⼀般社団法⼈ K-BOOK振興会、韓国国際交流財団
主管:K-BOOKフェスティバル実⾏委員会
後援:(一財)⽇本児童教育振興財団、韓国⽂学翻訳院、文化体育観光部、韓国出版文化産業振興院、
駐日韓国大使館 韓国文化院、李熙健韓日交流財団、アモーレパシフィック財団、株式会社THE STAR E&M、
(公財)一ツ橋綜合財団、(一財)SUN教育支援機構、BOOK MEETS NEXT事務局、
永田金司税理士事務所、株式会社クオン