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三一書房

1945年創業。反差別・反権力を社是に幅広い書籍を刊行。ここ数年、韓国文学の翻訳ものを出していますが、日本の現在を生きる私たちも大きな共感・共鳴を覚えてやみません。今後も韓国文学からは目を離せません。

会社情報
株式会社 三一書房
〒101-0051 千代田区神田神保町3-1-6 
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おすすめ書籍紹介

『滞空女――屋根の上のモダンガール』

パク・ソリョン 著、萩原恵美 訳
2020年9月、本体2000円+税

あそこに人がいる。
「怖くはないんですか」
「誰か死にはしまいかと怖いです。それが自分だったら怖いし、他の誰かでも怖いです。人が死ぬことを何とも思ってないやつらが怖いです」
愛に生き、波瀾に満ちたその半生を描く。 第23回ハンギョレ文学賞(2018年)受賞作。 本書で描かれた主人公の姜周龍(カン・ジュリョン、1901~32年)は実在した女性。1931年、平壌の小高い丘に建つ楼閣・乙密台の屋根に登り、朝鮮の労働運動史上はじめて「高空籠城」と呼ばれる、高所での占拠闘争を繰り広げた。

『ひとり』

キム・スム 著、岡裕美 訳
2018年9月、本体価格2000円+税

韓国で現代文学賞、大山文学賞、李箱文学賞を受賞した作家、キム・スムの長編小説。
歴史の名のもとに破壊され、打ちのめされた、終わることのない日本軍慰安婦の痛み。
その最後の「ひとり」から小説は始まる…… 慰安婦は被害当事者にとってはもちろん、韓国女性の歴史においても最も痛ましく理不尽な、そして恥辱のトラウマだろう。
プリーモ・レーヴィは「トラウマに対する記憶はそれ自体がトラウマ」だと述べた。
1991年8月14日、金學順ハルモニの公の場での証言を皮切りに、被害者の方々の証言は現在まで続いている。
その証言がなければ、私はこの小説を書けなかっただろう。…… (著者のことばより)

『別れの谷――消えゆくこの地のすべての簡易駅へ』

イム・チョル 著、朴垠貞、小長井涼 共訳
2018年8月、本体2000円+税

「わたしのことを記憶しつづけていてください」
夢から覚めたとき、それは見捨てられた駅が話しかけてきたのだと思った。この小説はそんなふうにして生まれた。だから、二人の男、それから二人の女をめぐるエピソードより成るこの小説の本当の主人公はあの簡易駅なのだ。
「別れの谷」という悲しき名を背負ってそこに生まれた駅は、もはや皆からは忘れられ、跡すら残すことなく、 ひとり消え去ろうとしている…… (作者のことばより)
江原道の旌善(チョンソン)に位置する、山間の小さな駅『別於谷』。今はすでに廃駅となっているが、1970年代までは故郷を離れる人とそこに残る人とが別れを惜しんだ。駅は多くの人びとの行きかいを見つめ記憶してきた。その記憶の堆積をていねいに解きほぐすように物語は展開する。

『ボクの韓国現代史――1959-2014』

ユ・シミン 著、萩原恵美 訳
2016年1月、本体2500円+税

文在寅とともに盧武鉉を支え、今も若者を中心に絶大な人気を誇る論客が書き下ろした書。
「現代史を語る際にはリスクが伴う……
人生において安全であることはきわめて大事だ。だが引き受けるだけの価値のあるリスクをあえて取る人生もそう悪くはないと思っている。僕はそんな思いを胸に僕自身が目の当たりにし、経験し、かかわった韓国現代史を書いた。
(中略)冷静な観察者ではなく苦悩する当事者として僕らの世代の生きた歴史を振り返った。ないものをでっちあげたり事実を捻じ曲げたりする権利は誰にもない。
だが意味があると考える事実を選んで妥当だと思える因果関係や相関関係でくくって解釈する権利は万人に与えられている」-「はじめに」より

『韓国 古い町の路地を歩く』

ハン・ピルォン 著、萩原恵美 訳
2018年3月、本体2800円+税

密陽(ミリャン)、統営(トンヨン)、安東(アンドン)、春川(チュンチョン)、安城(アンソン)、江景(カンギョン)、忠州(チュンジュ)、全州(チョンジュ)、羅州(ナジュ)の物語だ。
それぞれの町の歴史はもとより、都市空間の変化のプロセスと文化的背景や風土をひもといていく。 歴史ある町であること、中心部は歩いて一巡りできるくらいの小規模な町であること、そして現代都市としての魅力とポテンシャルを有する町であること、という著者の3つの基準にかなったこれらの町では、共同体の暮らしが途絶え、個人の利益ばかりが優先される現代の大都市ではお目にかかれないような、人間味あふれる豊かな空間に出会えるはずだ。

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