熱烈なサッカーファンの著者は、地元のアマチュア女子チームに入団。それから起こった出来事や心情の変化を生き生きとした筆致で綴る抱腹絶倒の体験記。
男のスポーツという印象が強いサッカーの世界に著者が飛び込んでいった時の気づきが面白い。「女が知ってるはずがない」という偏見から、男は女に説明したがる。女がサッカーをするときのハードルは、社会で男の領域とみなされている場所で女がサヴァイブするときのハードルにつながっているのだ。 チームの女たちは練習を重ね、体と向き合い、どうすれば上達するかで頭がいっぱいだ。大好きなサッカーのために、現状を嘆くのではなくどう連帯するかを軽妙に語る本書は、韓国で多くの読者に熱く支持された。