書籍購入
Home > 参加出版社 > 新泉社

参加出版社
EXHIBITOR

新泉社

2020年より「韓国文学セレクション」刊行開始!
第1次刊行の既刊4点に続く、第2次刊行ラインナップを公開しました。
詳細は下記URLでご確認ください。
https://www.shinsensha.com/news/3714/

会社情報
株式会社 新泉社
〒113-0033 東京都文京区本郷2-5-12 
>Google Map
TEL:03-3815-1662 FAX:03-3815-1422
公式SNS

おすすめ書籍紹介

『舎弟たちの世界史 韓国文学セレクション』

イ・ギホ 著、小西直子 訳
2020年8月刊、本体2,200円+税

「聞いてくれたまえ。これは、全斗煥将軍が国を統べていた時代の話だ」
ノワール映画の我らが主人公[独裁者]と、その兄に怯える〈舎弟たち〉。時代の狂気のなかで破壊されたタクシー運転手の人生を、軽妙洒脱、ユーモラスな文体で、悲喜劇的に描ききった話題作。
1980年に全斗煥が大統領に就任すると、大々的なアカ狩りが開始され、でっち上げによる逮捕も数多く発生した。身に覚えのない政治犯に仕立て上げられたタクシー運転手ナ・ボンマンは、小さな夢も人生もめちゃくちゃになっていく。
軍事政権下に起きた冤罪という重いテーマを扱いつつも、絶妙な語り口、魅力的なキャラクター設定で、不条理な時代に翻弄される平凡な一市民を描いた秀作。

『ぼくは幽霊作家です 韓国文学セレクション』

キム・ヨンス 著、橋本智保 訳
2020年10月刊、本体2,200円+税

ことばでは言えない生のために――。
自らを物語ることばを持てなかった者たちの語りえない声に耳を澄まし、人の生を見つめた九つの短篇集。
本作には、伊藤博文を暗殺した安重根、1930年代の京城、朝鮮戦争に従軍した老兵士、そして現代のソウルに生きる男女などが登場する。時代と空間はめまぐるしく変遷するが、作家はあくまで個人の内面に焦点を当て、一人称の語りに徹して物語る。
キム・ヨンスの作品は、歴史に埋もれている人間を描くことで歴史に挑もうとする。つまり、小説によって画一的な〈歴史〉を解体し、〈史実〉を再構築しようとする野心に満ち、歴史書と小説のどちらがより真実に近づけるのかを洞察する壮大な実験の場としてある。

『夜は歌う 韓国文学セレクション 』

キム・ヨンス 著、橋本智保 訳
2020年2月刊、本体2,300円+税

詩人・尹東柱の生地としても知られる「北間島(プッカンド)」(現在の中国吉林省延辺朝鮮族自治州)。
現代韓国を代表する作家キム・ヨンスが、満州国が建国された1930年代の北間島を舞台に、愛と革命に引き裂かれ、国家・民族・イデオロギーに翻弄された若者たちの不条理な生と死を描いた長篇作。
代表作といえる本作で、作家は韓国でも知る人の少ない「民生団事件」(共産党内の粛清事件)という日本の満州支配下で起こった不幸な歴史的事件を題材に、人間存在の普遍的真理を小説を通して探究している。

盛田隆二氏評「詩情豊かな文体に引かれ、手に汗を握って読み進めた。」(共同通信配信)

『ギター・ブギー・シャッフル 韓国文学セレクション 』

イ・ジン 著、岡裕美 訳
2020年4月刊、本体2,000円+税

朝鮮戦争の傷跡が色濃く残る1960年代初頭のソウル。
戦争で孤児となった主人公キム・ヒョンの心の友は、米軍のラジオ局から流れてくる最新のポップスだった。どん底の生活を続けていたヒョンは偶然の積み重ねで、憧れの龍山(ヨンサン)米軍基地内のクラブステージにギタリストとして立つことに――。
作家チャン・ガンミョンが激賞し、秀林文学賞を受賞した新世代韓国文学。
K-POPのルーツである60年代音楽シーンの熱気と混沌を鮮やかに描く。

いとうせいこう氏評「並みいる韓国文学の翻訳書の中に、またひとつ毛色の違った小説が現れた。」(「朝日新聞」2020.6.6)

『海女たち——愛を抱かずしてどうして海に入られようか』

ホ・ヨンソン 著、姜信子、趙倫子 訳
2020年3月刊、本体2,000円+税

「白波に身を投じる瞬間、海女は詩であった。海に浮かぶ瞬間から詩であった。海女は水で詩を書く。風が吹けば風に吹かれるままに、雪が降れば雪の降るままに、体いっぱいの愛を込めて詩を書きつづる」(本書より)

韓国済州島の詩人ホ・ヨンソンの詩集。日本植民地下の海女闘争、出稼ぎ・徴用、解放後の済州四・三事件。現代史の激浪を生き抜いた島の海女ひとりひとりの名に呼びかけ、語りえない女たちの声、愛と痛みの記憶を歌う祈りのことば。姜信子・趙倫子訳。

関連イベント

共催


主管:K-BOOKフェスティバル実行委員会
後援:一般財団法人日本児童教育振興財団、
公益財団法人 韓昌祐・哲文化財団、
アモーレパシフィック財団、韓国文学翻訳院、
株式会社クオン、永田金司税理士事務所